[ 2007 ]

それぞれの茶の箱展

赤木明登 内田鋼一 長谷川竹次郎 三谷龍二 ヨーガンレール 安藤雅信

2007年11月3日(土)〜18日(日)11:00〜18:00 会期中無休

茶の箱とは 
1999年の1月、赤木君と長谷川竹次郎さん宅で拝見した江戸時代の旅持茶箱からこの話は始まった。これは利休所持の茶箱やその後の
各流派が確立した茶箱とは違い、自分が楽しむ為のコンパクトなもので、組み上げるのに実に工夫されたものであった。道具の作りや
素材の組み合わせも心憎く、使い手の旅持茶箱への愛情を感じるものだった。それから半年後百草での竹次郎展は衝撃的であった。
小さな銀瓶の中に茶の道具が全部収まっている究極の旅持茶箱がいくつか出品されたのである。もう本流の茶箱よりサブカルチャーとも
いえるこの旅持茶箱の実現にその後我々が邁進したのは言うまでもない。3年かかって百草で、それから1年後に東京のディーズホール
で作家5人が協力して我々なりの「茶の箱」展を催すことが出来た。その辺のことは「茶の箱」(ラトルズ)に詳しい。記念に作成した
その書籍に、次に催すならそれぞれが自分用に組んだ茶箱の展覧会がしたいと書いた。あれから3年、抹茶だけでなく中国茶やコーヒー
なども飲め、アンティークも含めた幅広い茶の箱展を、あらたに木工の三谷龍二さんを加え催すことになった。参加する6人の作家の
精神性が表れた作品というより、茶道の本流からは離れ、日常のお茶の風景や生活が垣間見えるものになっている。
茶箱ではなくそれぞれのお茶の箱。「喫茶去」。肩の力を抜いてお茶を召し上がれ。
6人の作家による自分好みの茶の箱  日本茶・ハーブティ・抹茶・中国茶・コーヒーなど

ギャルリももぐさ  
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